タグ: 発想

SEには起業するというキャリアパスがあるが、自分に向いているかどうかはよく考えてから決断しなければならない。企業を設立して経営者として手腕を振るっていきたいと考えるなら、大きな展望を持って斬新な発想を生み出せると向いていると考えられるだろう。起業する際に大切となるのは、実現の可能性を評価して個々のプロジェクトを起ち上げる力があることではない。細かな内容を詰めていくのは全て現場に任せることができるため、優秀なエンジニアを雇うことさえできれば解決できる問題である。 重要なのはもっと広い視野を持ち、業界だけでなく世界の全体像を考えて展望のある事業の大枠を定められることに他ならない。その大枠がしっかりとしていれば、それに基づく個々のプロジェクトも意義のあるものになるからである。そして、全体像をきちんと把握し、将来展望まで見据えていれば当面は事業を継続することができるだろう。そして、必要に応じて状況の変化に合わせて方向性を定め直していけば、企業を成長させていくことが可能となるはずだ。 現場で働ける力は必ずしも必要ないのが企業を設立するケースであり、どれだけ広く物事を捉えて分析できるかを考えてみた方がいい。そのうえで他人にはない発想で事業の方向性を見出すことができたなら、起業して事業を展開してみるといいだろう。SEとしてただ働くだけでなく、業界や世界にも視野を向ける習慣を作ることが起業に向けた準備になる。...